明和町/Meiwa Town

斎宮関連史跡以外にも明和町は魅力一杯の街です。歴史大好きの私としては、まずその他の文化財からご紹介いたします。

水池土器製作遺跡(国指定史跡)

昭和51年の発掘調査により掘立柱建物跡、竪穴住居跡、土器焼成坑、土坑、粘土溜などが検出されました。

全国でも珍しい土器製作過程が解る遺跡として国指定史跡となっております。

駐車場・トイレ完備です。

下の写真は斎宮歴史博物館所蔵の水池土器製作遺跡の発掘品です。

転輪寺(町指定文化財)

上記水池土器製作遺跡近くにある真宗高田派の寺院で、元本堂の庫裏(江戸初期)・田丸城から移されたとされる表門・銅鐘(1680年)が町指定文化財となっております。まちかど博物館としても登録され、積極的にイベントを開催されております。

小金古墳群第3号墳(町指定史跡)

町南西部の斎宮きららの森入口付近にあります。10基の古墳群の中で平成19・20年の県の発掘調査された2基の一つ。横穴式石室が完全に残り明和町指定史跡となっています。 こちらも駐車場完備です。

陸軍第七通信連隊一二八部隊 防空壕(町指定史跡)

こちらも非常に珍しい史跡で内部を見学できます。第二次大戦中昭和17年(1942)斎宮に編成された陸軍第七通信連隊一二八部隊により使用され、昭和天皇の写真を置いた台的遺構も見ることができます。

駐車はすぐ南の北野広場駐車場に。

六地蔵石幢(三重県指定文化財)

室町後期に製作されたとされるもので総高194.5cm。竿部に永正十年の銘があり、三重県指定文化財となっています。

伊勢街道沿いの中町公民館敷地内にあります。

鳥墓神庤跡(町指定史跡)

県道37号線沿いに鎮座する鳥墓神社に残る史跡で、垂仁天皇の御世から所在する雑の神政所という朝廷管轄の役所跡とされています。

大淀にある長光寺さま

令和4年ご本尊の阿弥陀如来立像が明和町指定文化財になりました。

ご本尊は像高1m、12世紀の作で墨染めの衣の阿弥陀との伝承があります。

御朱印はご本尊と地蔵堂に祀られる地蔵菩薩の二種類がいただけます。

大淀城跡

長光寺さんの前の細道を進んだ公園内に碑が建てられています。北畠具教の隠居城として築かれた城で、1569年(永禄12年)に織田信長による伊勢侵攻の際、信長に従った九鬼水軍に攻められ、落城しました。

続いては名産品についてお話させて頂きます。

明和町の名産品といえば”あなご””ひじき”ですが、そのひじきを使用した麺太のひじきうどんがいただけるのが、斎王の森のすぐ南、いつきの宮歴史体験館向かいのいつき茶屋さんです。

こちらでは明和町の名産品が販売されているほか格安のランチも食べることができます。

続いては、”酒まんじゅう”、こちらは伊勢神宮にも奉納されている地元大淀の酒蔵のお酒、名産の栄養価がとても高い伊勢芋をふんだんに使ったもっちり感のあるまんじゅうです。

さいくう平安の杜北の斎庵(いつきあん)さま、また各種メディアにも紹介される銘酒伊勢旭・兄弟酒などを製造される旭酒造さまで購入できます。

江戸時代に広まり縦じま模様の柄が特徴の伝統工芸松阪木綿の名産地としても有名で御絲織物㈱様は御糸織で知られております。

最後に明和町の観光施設についてご紹介させていただきます。

既にご紹介させて頂いたさいくう平安の杜の他、平安装束試着体験ができ、端午の節句、七夕など日本の伝統行事のイベントを開催されるいつきのみや歴史体験館、数多くの重要文化財を含む発掘品を収蔵展示する斎宮歴史博物館(塚山古墳群の中に位置しています)、観光案内所も併設されたいつきのみや地域交流センターなど一日で回り切れないほど施設が充実しております。

国指定天然記念物の斎宮のハナショウブ群落は面積はそれほど広くないですが、毎年5月下旬~6月にかけ素晴らしい花を咲かせます。 明和町のマスコットキャラ”めい姫”はハナショウブが斎王に憧れて姫の姿になりました。”わらわ””するのじゃ”などの話し方も面白いです。

いつきのみや歴史体験館にもゆるキャラ”めぇめぇ”がいます(上写真)。こちらは全国でも数件しか発見されていない羊型硯をモデルにしております。館の入り口でいつもお迎えしてくれますので是非会ってみてください。

町内の取り組みとして注目を集めているのが、県外から移住された職員も活躍し、保育園を活用した事務所で様々な取り組みを行っておられる明和観光商社様、また施設内でCafe茶々(左写真)を運営され、高齢者と子供たちの交流促進にも努められているつどい子供食堂も開催される明和町社会福祉協議会ありんこ様などの活躍です。

このあたりは観光政策促進や福祉活動に微力ながら貢献させて頂きたい私にとっても大変興味深いご活動です。

是非COVID-19禍終息後、この魅力的な街明和町にお越しください!